こんにちは。
今回はコロナ禍によって長引く自粛ムードの中、密かに話題となっている爬虫類飼育。
その中でも独特なフォルムと身体的特徴が愛らしい
エボシカメレオンの飼育に関してご紹介します。
はじめに
基本的にカメレオンの飼育は爬虫類の中では比較的難しい方だと言われています。
その中でもエボシカメレオンは最も飼育難易度が低い種とされています。ご安心ください。
・ストレスに弱い(と言われているが実感がない)
・温度、湿度管理
・基本的には動く餌と水しか口にしない
・大型のケージが必要
が主な要因です。
脅しているわけではなく、カメレオン飼育には少しだけ覚悟が必要ですよというお話!
身体的、金銭的負担としては
(縁日の)金魚・亀 < ハムスター < カメレオン <<< 犬・猫
ぐらいの感覚だと思ってください。
私自身、爬虫類の飼育は未経験でした。
日本語ではネット上では情報が足りなかったので英語のブログやYouTubeも多く参考にしました。
この記事を読んで一人でも多くの方のカメレオンライフの一助になればと思います。
エボシカメレオンとは
特徴
頭に烏帽子(えぼし)のような大きな突起があります。
体色は緑がベースでオスの方が成熟するにつれ黄色や白い模様がはっきり現れ、体も大きくなます。
カメレオンの左右独立した目は360度の視野を持ち、視力がすごく高いです。
寿命
5〜6年
意外と短いです。精一杯愛情を注いであげてください。
雄雌
オスとメスの見分け方は後ろ足のかかと部の突起の有無で見分ける方法が一般的です。
幼体だと少しわかりづらいので、欲しい性別が決まっている場合には、ショップの店員さんにしっかり確認しましょう。
オス約65cm
メス約45cm
ほどに成長します。(含尻尾)
生息地と温・湿度
原産国はイエメンの紅海沿いの高山地帯の森林です。
エボシカメレオンの生息地域の気候は
夏期は日中最高気温約32℃、夜間最低気温約20℃
冬期は日中最高気温約25℃、夜間最低気温約13℃
温帯夏雨気候に属し、比較的一年を通して暖かく、雨が多い地域です。
(Google,イエメン高山都市”タイズ”の年間気候参照)
なんとなくハワイっぽくないですか?
実際ハワイやフロリダでは野生化したエボシカメレオンの生息が確認されています。(!!??)
以上のことから飼育環境下での適温適湿は
日中 温度24〜27℃
湿度50〜80%
夜間 温度20〜25℃
湿度40〜60%
の範囲内でキープする事が理想です。
日中と夜間では温度・湿度ともに適度に高低差を付けるのも大事です。
カメレオンの飼育に最適な温度や湿度に関しては以下の記事にもまとめてあります。
価格
ペットとしての流通価格は15,000〜25,000円です。
カメレオンの中では流通量が多く比較的安価な種です。
全国の爬虫類専門ショップや、ホームセンター内のペットコーナーで入手できます。
飼育環境
カメレオンの飼育の環境に必要な用品は多く、エボシカメレオンの生体価格よりも高額になることがあります。
ざっくり以下のものが必要になってきます。
・飼育ケージ
・紫外線ライト
・バスキングライト(保温ライト)
・蔓や観葉植物等のケージ内レイアウト用品
・床材
・給水装置
・温度湿度計
飼育に必要なそれぞれのおすすめの用品を以下の記事にまとめてあります。
カメレオンの飼育用品は意外に入手が難しいものが多いので是非参考にして頂き、
Amazon等のネット通販で生態を迎える前に一通り揃えるのがお勧めです!
飼育ケージ
カメレオンは基本的に背の高いケージで飼育してください。
ケージの中には、ツルや枝などを敷き詰めて樹上を表現する様にレイアウトをしてください。
観葉植物を入れることにより、葉っぱで身を隠すことができストレスの軽減につながります。
ライティングと日光浴
カメレオンは変温動物の為バスキングライトを設置し、体温を上げられるようにしてあげます。
昼行性なので紫外線(UVB)ライトは必ず用意してください。
UVBとは紫外線の一種で、体内でカルシウムを代謝する為に必要なビタミンD3を生成するには欠かせないものです。
またUVBライトを導入していたとしても、最低でも週に1回10分〜30分程度の日光浴をさせてあげることが望ましいです。
やはり本物の太陽光に勝るものはありません。
UVBが不十分でカルシウム不足に陥ると「くる病」という骨の変形や関節の固着などの病気に罹ってしまいます。
一度発症してしまうと、完治は難しいので気をつけてください。
ライト類は1日12時間を目安に照射して、1日の生活サイクルを作る様にしてください。
餌
エボシカメレオンは食肉性傾向の強い雑食で、主食は生きた虫です。
その他にもカメレオンの中では珍しく、野菜や果物も好みます。
どんなものを与えれば良いのかをまとめた以下の記事を参考にしてください。
餌はベビー〜ヤングまでは1日1回
アダルト個体は2〜3日に1回を目安に与えましょう。
大人のカメレオンは肥満になるとまず内臓から脂肪過多になり、外見では気付けないことがあります。与すぎによる肥満に注意してください。
カメレオンは樹上棲の生き物で、体重を軽くする為に骨が非常に細くなっています。
飼育環境下ではカルシウム不足に陥りやすいので、餌となる虫には爬虫類専用のカルシウムパウダーを直前にダスティング(まぶす)してから与えてください。
まとめ
ここまでお読みいただければ、あなたもカメレオン飼育の中級者では無いでしょうか?
少し手間はかかりますが、今後もカメレオンの独特な魅力をお伝えできればと思います!
質問等あれば、気軽にコメント欄へお寄せください!
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