カメレオン飼育失敗原因で一番多いのが脱水症状による死亡です。
今回はカメレオンを脱水症状に陥らせない為に、カメレオン飼育において最も難しいポイントの一つである「水やり」について解説いたします。
まず初心者の方に知って頂きたいのは、カメレオンは動いている水しか飲まないという習性があります。
単に容器に入れただけでは飲み水として認識しない為、あらゆる手段を使って水を動かしてカメレオンに飲み水だと認識させる必要があります。
この記事では
・これからカメレオンの飼育を始める予定の方
・カメレオンを飼い初めて日が浅いが自分の水飲み環境が正しいか不安な方
向けの基礎知識としてカメレオンに水を飲ませるために有効とされている一般的な方法をご紹介します。
そしてできればこれからご紹介する方法をどれか一つだけではなく、できる限り多く複合して実践するとカメレオンの脱水を防ぐ効果が高まりますのでぜひお試しください!
1霧吹き
最も簡単で安価に実践できるのが霧吹きです。
霧吹きは必ず用意するようにしましょう。
観葉植物の葉を水が滴るくらい全体的に濡らしてあげると、カメレオンはその水滴を舐めて水分補給をしてくれます。
100円ショップで売っているような霧吹きでも問題ありませんが、手と前腕に結構な負担がかかります。
私は色々な霧吹きを試しましたが、最終的にポンプで圧力をかけて噴霧する蓄圧式のタイプに落ち着きました。
壊れにくく散水が楽になるのでオススメです。
Amazon マルハチ産業 蓄圧式スプレー 1L マイスター レギュラー #726
2ドリッパー
こちらもカメレオン飼育において必須と言っても過言ではないアイテム。
プラスチックボトルにシリコンチューブと、水の滴る速度を調整できる装置(ローラクレンメと言うらしい)がついた単純な作りのものです。
ドリッパーで水滴を1秒に1滴のペースで垂れるように調整すると、カメレオンが水を認識しやすくなり、ドリッパーから垂れる水を舐めて水分補給をします。
水満杯で約3~4時間持ちます。
0.5Lタイプだと水切れが早く水を入れる頻度が上がって手間になるので、ドリッパーはこちらの1Lサイズがオススメです。
3ミストマシン(2021年発売の最新マシーンも)
日中仕事で家を空ける時間が長かったり、旅行や出張が多くこまめな霧吹きがなかなか難しい人も多いと思います。
そんな方におすすめしたいのがミストマシン。
爬虫類用ミストマシンは設定した時間間隔で水を自動的に噴霧してくれる機械です。
ミストマシンは高価ですが、導入することによって以下のメリットが考えられます。
・カメレオンが脱水症状にならないように予防
・2泊程度の旅行や出張も安心
長期的に考えると、決してコスパは悪く無いと思います。
ミストマシンはGEXのモンスーンシリーズがオススメ。
モンスーンソロは最大ケージ2つまで
↓2021年発売の新型タイプ”モンスーンマルチ”は4ケージまで対応可能な大容量バージョン!
私はこちらのモンスーンマルチを使用しています!
4スポイトで確実に
最も確実に水を飲ませるのであればスポイトが一番有効な方法です。
中にはスポイトから水を飲むのを嫌がる個体もいます。
ポイントは餌をモグモグと咀嚼して口が開いているところへ、スポイトで水を垂らしてやり一緒に飲み込ませるようにすることです。
こちらの鶴首タイプのスポイトが水を飲ませやすいのでオススメです!
まとめ
以上がカメレオンの水飲み方法でした。
今回ご紹介した方法は、できれば全て複合して実行することで脱水のリスクを大きく減らすことができます。
本来多くの種類のカメレオンの生息地域は雨が多く、口の中に水が自動的に入ってくるような環境にいる生物です。
少し手間はかかりますが飼育下ではできるだけ水を飲むように工夫して飼育して上げることが、カメレオンの長い健康につながります。
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