【初心者向け】パンサーカメレオン飼育入門

パンサーカメレオン カメレオン飼育

こんにちは。
今回はコロナ禍によって長引く自粛ムードの中、密かに話題となっている爬虫類飼育。
その中でも独特なフォルムが愛らしく多彩なカラーバリエーションで人気の高い
パンサーカメレオンの飼育に関してご紹介します。

はじめに

基本的にパンサーカメレオンの飼育は爬虫類の中では比較的難しい方だと言われています。
大型のケージをはじめ必要な用品が多く金銭的負担が大きい爬虫類であることは覚悟してください。

飼育に対する負担としては

(縁日の)金魚・亀 < ハムスター < カメレオン <<< 犬・猫

ぐらいの感覚だと思います。

パンサーカメレオンとは

特徴

オスの体色は産地(モルフ)によりかなり違いがありバラエティーに富んでいる為、愛好家が多くカメレオンの中でも人気がとても高い種です。
モルフにはそれぞれの産地の地名が付けられており、”アンビローブ”・”サンバーバ”・”ノシべ”などはマダガスカル島の実際の地名です。

以下の記事にパンサーカメレオンの産地別の一覧をまとめました。
購入前に参考にしてみてください。

カメレオンの特徴である左右独立した動きをする目は360度の視野を持ち、視力がとても高いです。
最近の研究ではカメレオンの目はズームすることもできることがわかったそうです!

カメレオンの目

寿命

5〜8 年
飼育下では5年程だそうです。

雄雌

オスとメスの見分け方は体色で判別します。
産地ごとに異なる多彩な体色を持つオスと違い、メスはモルフに関係なく地味な褐色体になります。
その為モルフが特定されているメスの個体はベビーの体色維持の為、ブリーダーから人気が高いです。

オス約40〜50cm
メス約35cm

ほどに成長します。(含尻尾)
ペットとして流通しているカメレオンの中では大型の部類です。

パンサーカメレオン
上オス
下メス

生息地と温・湿度

原産はアフリカ大陸東側に浮かぶマダガスカル島の北部を中心とした低地森林です。

引用:Wikipedia
マダガスカル アンビローブの年間気温
引用:Weatherspark.com

パンサーカメレオンの中でも流通量が多く人気のアンビローブ種の原産地”アンビローブ”の年間最高・最低気温のグラフです。
年間を通し安定して高温多湿の地域です。

飼育環境下では
日中28℃
夜間23℃

程度を維持する様にしましょう。
湿度は50〜70%の間を維持するのが好ましいです。

乾燥する冬場などは特に湿度管理が難しくなります。
湿度管理については以下のページで簡単な方法を紹介していますのでご参考にしてください。

価格

ペットとしての流通価格はモルフにより大きく異なり40,000〜100,000円以上で販売されています。
人気のモルフや発色の良い個体は流通量も少なく、かなりの高額で取引されています。
ベビーの段階では発色がまだ安定しないので、販売はヤング〜1歳未満のアダルトの個体が多いです。
パンサーカメレオンを専門に扱っているショップは少ないので、カメレオンの販売数が多いショップや全国で開催されているレプタイルズショー等の即売会で購入するのがオススメです。

飼育環境

カメレオンの飼育に必要な用品は多く、生体価格よりも高額になることがあります。

ざっくり以下のものが必要になってきます。

・飼育ケージ
・紫外線ライト
・バスキングライト(保温ライト)
・蔓や観葉植物等のケージ内レイアウト用品
・床材
・給水装置
・温度湿度計

飼育に必要なおすすめの用品を以下の記事にまとめてあります。
パンサーカメレオンの飼育用品は意外に入手が難しいものが多いので是非参考にして頂き、
生体をお迎えする前に、Amazon等のネット通販で一通り揃えておくのがお勧めです!

飼育ケージ

パンサーカメレオンは樹上棲の生物なので、通気性が良く背の高いケージで飼育してください。
ケージの中には、ツルや枝などを入れて樹上を表現する様にレイアウトをしてください。
観葉植物を入れることにより、葉っぱで身を隠すことができストレスの軽減につながります。
またケージは人間の目線より高くなる様に台や机の上などに設置し、あまり人目の触れない場所に置くことでカメレオンのストレスを軽減できます。

我が家のカメレオンケージ。
観葉植物が伸び放題なので、そろそろ手入れします。

ライティングと日光浴

パンサーカメレオンは昼行性の生き物なので紫外線(UVB)ライトは必ず使用してください。
UVBとは紫外線の一種で、体内でカルシウムを代謝する為に必要なビタミンD3を生成するのに欠かせないものです。
またUVBライトを導入していたとしても、週に最低1回10分〜30分程度の日光浴をさせてあげることが望ましいです。
やはり本物の太陽光に勝るものはありません。

UVBが不十分でカルシウム不足に陥ると「くる病」という骨の変形や関節の固着などの病気に罹ってしまいます。
一度発症してしまうと、完治は難しいので気をつけてください。

パンサーカメレオンは日光浴によって体を温め、食べ物の消化を促します。
バスキングライト(保温球)も併用しケージ内にホットスポットを作ってあげてください。

ライト類は1日12時間を目安に照射して、1日の生活サイクルを作る様にしてください。

我が家のUVBライトとバスキングライト設置例

パンサーカメレオンは肉食性で、主食は生きた虫です。
コオロギを始め様々な虫を食べます。

餌はベビー〜ヤングまでは1日1回。
アダルト個体は2〜3日に1回を目安に与えましょう。
大人のカメレオンは肥満になるとまず内臓から脂肪過多になり、外見では気付けないことがあります。与すぎによる肥満に注意してください。

カメレオンは樹上棲の生き物で、体重を軽くする為に骨が非常に細くなっています。
飼育環境下ではカルシウム不足に陥りやすいので、餌となる虫には爬虫類専用のカルシウムパウダーを直前にダスティング(まぶす)してから与えてください。

カルシウムパウダーをダスティングしたコオロギ
カップ内でまぶしてこのまま顔の前に持っていって食べさせます。

餌の種類に関しては、カメレオンにどのような物を与えれば良いのかをまとめた以下の記事を参考にしてください!

 

まとめ

ここまでお読みいただければ、あなたもパンサーカメレオン飼育の中級者!
少し手間はかかりますが、今後もカメレオンの独特な魅力をお伝えできればと思います!

質問等あれば、お気軽にコメント欄へお寄せください!

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